いたって普通の恋愛話
私は少し早めに家を出た。
「…とは言っても、早すぎた?」
苦笑いをしながら呟く。
今の時刻、12時30分、少しと言わずかなり早めについてしまった。
さぁーて、どうやって時間を潰そうか。
辺りをキョロキョロと見渡して見た。
見渡す限りの人、家族で何処かへ出掛ける人や、私のように待ち合わせをしている人。
「あっ、あそこか!言ってた所。」
私の目に止まった先、そこはお母さんが今朝言ってた、雑貨屋さん。