狂気の王と永遠の愛(接吻)を 【第一部 センスイ編収録版】
✿ショートストーリー☆キュリオの願望?そのLXXXⅢ
「そこでキュリオ…君にひとつ聞きたいことがある」
「は、はい…」
(未来に生きる人物を過去に呼び戻す…?セシエル様のお力も含まれて…?王とは一体何者なんだ…?)
キュリオの知る常識はもはや常識でない。早くも王がまったく別の存在であることを心底思い知らされた。
「彼女が今、お前の未来を変えようと必死になっているのはわかるね?」
「…はい」
「だが君はアオイさんの提案を拒絶した…」
「間違い…ありません」
「…けどね、今この時代に彼女がいるもうひとつ大事な意味があるんだよ。それをお前はどこまで知っているのかと思ってね」
「彼女がいるもうひとつ大事な意味…?もしや…セシエル様の未来をも左右するという事でございますか?」
「…それも少しは関係しているのかもしれない。アオイさんはとても優しい子だから…」
(大きく的を外しているわけではないが、これは正解ではない…となると…)
何かを掴んだキュリオがはっと息を飲む。そして恐る恐る発した言葉。
「…まさかっ…
ここでの選択肢が彼女の未来を変えるという事…ですか?」
「…ご名答。だが遅かったね。今気づいたところで…彼女の未来はそう大きくは変わらない。もう…変われないのさ」
「…だからっ…セシエル様は彼女にあの事を……?」
キュリオの震えが止まらない。セシエルのどうにかして変えたかった未来が…まさか自分達の事ではなく、アオイの未来だったとしたら…
「わ、わたしは…その邪魔を……」
「は、はい…」
(未来に生きる人物を過去に呼び戻す…?セシエル様のお力も含まれて…?王とは一体何者なんだ…?)
キュリオの知る常識はもはや常識でない。早くも王がまったく別の存在であることを心底思い知らされた。
「彼女が今、お前の未来を変えようと必死になっているのはわかるね?」
「…はい」
「だが君はアオイさんの提案を拒絶した…」
「間違い…ありません」
「…けどね、今この時代に彼女がいるもうひとつ大事な意味があるんだよ。それをお前はどこまで知っているのかと思ってね」
「彼女がいるもうひとつ大事な意味…?もしや…セシエル様の未来をも左右するという事でございますか?」
「…それも少しは関係しているのかもしれない。アオイさんはとても優しい子だから…」
(大きく的を外しているわけではないが、これは正解ではない…となると…)
何かを掴んだキュリオがはっと息を飲む。そして恐る恐る発した言葉。
「…まさかっ…
ここでの選択肢が彼女の未来を変えるという事…ですか?」
「…ご名答。だが遅かったね。今気づいたところで…彼女の未来はそう大きくは変わらない。もう…変われないのさ」
「…だからっ…セシエル様は彼女にあの事を……?」
キュリオの震えが止まらない。セシエルのどうにかして変えたかった未来が…まさか自分達の事ではなく、アオイの未来だったとしたら…
「わ、わたしは…その邪魔を……」