狂気の王と永遠の愛(接吻)を 【第一部 センスイ編収録版】
禁断の果実
「えぇー?なぜアラン先生が苛立ってますの?」
「アラン先生が"お父様"だったらあたしは全てを捧げてもいいわっ!!」
色々な言葉が飛び交うなか、ミキが拳を握りしめて鼻息荒く立ち上がるとアランは静かに呟いた。
「…求めている女性(ひと)が応えてくれなければ…すべての行為は意味のないものへと変わる…」
「このパイのように大人しく私に食べられてはくれないものか…」
妖艶な瞳に見つめられ、アップルパイを口に含んだアランから目が離せないアオイ。
アップルパイのトロリと崩れた柔らかな果肉がなぜか禁断の果実に見えてしまうから不思議なものだ。
「ちょっ…アラン先生…あたし…鼻血でそう…っ…!!」
「……」
真っ赤な顔で鼻を両手で押さえたミキに笑いが起こったが…
尚もアオイから視線を逸らさず、真っ赤な舌先で唇を舐めるアランの仕草に背筋が震える。
(おとう…さま?)
「アラン先生が"お父様"だったらあたしは全てを捧げてもいいわっ!!」
色々な言葉が飛び交うなか、ミキが拳を握りしめて鼻息荒く立ち上がるとアランは静かに呟いた。
「…求めている女性(ひと)が応えてくれなければ…すべての行為は意味のないものへと変わる…」
「このパイのように大人しく私に食べられてはくれないものか…」
妖艶な瞳に見つめられ、アップルパイを口に含んだアランから目が離せないアオイ。
アップルパイのトロリと崩れた柔らかな果肉がなぜか禁断の果実に見えてしまうから不思議なものだ。
「ちょっ…アラン先生…あたし…鼻血でそう…っ…!!」
「……」
真っ赤な顔で鼻を両手で押さえたミキに笑いが起こったが…
尚もアオイから視線を逸らさず、真っ赤な舌先で唇を舐めるアランの仕草に背筋が震える。
(おとう…さま?)