狂気の王と永遠の愛(接吻)を 【第一部 センスイ編収録版】

キュリオの女神


『そ、そんな…っ…』


頬を染めながら謙遜するアオイに、その体を抱きしめていたキュリオの腕が緩む。



『…お前がもし女神一族に名を連ねる血族だったら…』



『永遠に悠久の王…いや、私の愛が約束された女神だっただろうね―――…』



慈しむような口付けが額に落とされ、アオイの愛に免じて称号の剥奪から免れた女神たち。


しかし、公務でアオイの顔が知られるとなったら一体どうなってしまうのだろう?


凡人のアオイがキュリオに拾われたことによって得た王の愛娘であり"悠久の姫君"というこれ以上にない称号を剥奪する権利は誰にもなく、王に次ぐ序列であるアオイの地位はキュリオ以外に侵すことが出来ない絶対的なものである。


それこそ広まれば自然と民の頭は下がり、こうして友と呼べる者たちが遠のいてしまいそうで怖いアオイだった―――。


< 763 / 871 >

この作品をシェア

pagetop