インセカンズ
「たぶんな。アズもそういう勘は働くんだな。でも、あれは婚約者でもなんでもない、ただの俺の双子の妹だよ。男と女だから二卵性で似てないけど。あいつは、中世だったら私の方が姉だって、なぜか頑なに自分が姉貴だって譲らないけどな」
緋衣は、以前に安信の口から妹がいると聞いたことがあったと思った。だからといって、すぐには解せない理由がある。
「じゃあ、なんでご両家の顔合わせなんて話に……?」
至極当たり前の質問を投げかければ、安信はすぐに緋衣が言わんとすることを理解して、ああ、と頷く。
「俺たちの両親、俺らが中学生の時に離婚してんだよ。その後、お互い再婚したから、傍から見ると家族が二つに見えたんだろ。親共がいい年して、未だに家族ごっこしたがるから迷惑してんだよ。再婚相手も良い人達だから、我侭に毎回付き合ってくれてさ。そういう訳で、うちは少し違うって訳」
「そうなんですね。そういう事もあるかもしれないですよね。信用します」
緋衣は頷きながら安信の双眸を真っすぐ見つめる。
「その言い方だと、あまり納得しているようには聞こえないけど」
「だって、もういいんです。ヤスさんになら、騙されているって気が付いていても、一緒にいたいって気持ちの方が強いから」
緋衣がそう言えば、安信は柄にもなく、顔をカッと赤くする。
「バッ……。アズには本当適う気しないな。そういうこと、真正面から言えるおまえは凄いと思うよ」
けれども、すぐに目元を細め、緋衣に向って柔らかく微笑む。
緋衣は、以前に安信の口から妹がいると聞いたことがあったと思った。だからといって、すぐには解せない理由がある。
「じゃあ、なんでご両家の顔合わせなんて話に……?」
至極当たり前の質問を投げかければ、安信はすぐに緋衣が言わんとすることを理解して、ああ、と頷く。
「俺たちの両親、俺らが中学生の時に離婚してんだよ。その後、お互い再婚したから、傍から見ると家族が二つに見えたんだろ。親共がいい年して、未だに家族ごっこしたがるから迷惑してんだよ。再婚相手も良い人達だから、我侭に毎回付き合ってくれてさ。そういう訳で、うちは少し違うって訳」
「そうなんですね。そういう事もあるかもしれないですよね。信用します」
緋衣は頷きながら安信の双眸を真っすぐ見つめる。
「その言い方だと、あまり納得しているようには聞こえないけど」
「だって、もういいんです。ヤスさんになら、騙されているって気が付いていても、一緒にいたいって気持ちの方が強いから」
緋衣がそう言えば、安信は柄にもなく、顔をカッと赤くする。
「バッ……。アズには本当適う気しないな。そういうこと、真正面から言えるおまえは凄いと思うよ」
けれども、すぐに目元を細め、緋衣に向って柔らかく微笑む。