メランコリック
ただ思った。
殺されたら、相良には会えない。
それは嫌だ。
私はまだ、何も伝えていない。


しかし、次の瞬間、状況は一変する。

玄関のドアが勢いよく開いた。
飛び込んできたのは、相良だ。
私を追いかけてきたのだろう。そして、騒ぎを聞きつけた。


「てめえっ!!藤枝に何しやがった!!」


相良は杉野に殴りかかる。杉野が応戦し、狭い玄関で二人は床に転がりつかみ合い、殴り合う。

私に考える余地はなかった。
相良を守らなければならない。私は乱れた格好のまま、玄関を飛び出し、外階段で怒鳴った。


「誰か!!警察を呼んでください!!誰か!!」



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