メランコリック
「はい、保留いただきましたー」


駿吾が私の手を握ったまま、がっくりとうなだれて見せた。


「おまえさぁ、ここは『幸せにしてね!』とか言って、受けるのがドラマチックだと思わない?」


「思うけど……実際、今の仕事もあるし……急には辞めらんないし。それに……」


「それに?」


私が言いよどんだのを見逃さず、駿吾が促す。
私は気にしていたことを口にする。


「私の病気、遺伝性があるって言われてる。その……結婚とかって考えた時、駿吾はともかくご両親はどう思うかな」


「そんなの、もう了承とってあるに決まってんだろ?」


駿吾が当たり前じゃないことを当たり前のように言った。
驚く私の顔を覗き込む真摯な瞳。
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