メランコリック
「藤枝、おまえどこまでバカ?」
二人が走り去った表通りの方向を見つめながら、ハサミを拾い、相良が口を開いた。
心底苛立った口調だった。
「ハサミ持ち出されて、髪切られて、なんでじっとしてんの?少しは考えろよ、あいつら頭悪いんだぞ。顔に傷つけられるかもとか考えなかったのかよ?」
「別に、そこまでしないと思ったし……」
「髪切られて、そこまでってなんだよ!?充分ヒデーことされてんだろ!」
何を怒っているんだろう。だって、これらのことは全部……。
「相良くんが望んだことじゃないの?」
相良が動きを止めた。固い表情は青ざめている。
図星だったみたいだ。
しかし、相良はすぐに首を横に振った。
「おまえがムカつくから、ちょっといびられて嫌な気分でも味わえって思っただけだ。こんな指示してない」
それだって、充分悪意があるじゃん。
私は心の中だけで呟いた。でも、きっと彼には大きな差があると思っているのだろう。
二人が走り去った表通りの方向を見つめながら、ハサミを拾い、相良が口を開いた。
心底苛立った口調だった。
「ハサミ持ち出されて、髪切られて、なんでじっとしてんの?少しは考えろよ、あいつら頭悪いんだぞ。顔に傷つけられるかもとか考えなかったのかよ?」
「別に、そこまでしないと思ったし……」
「髪切られて、そこまでってなんだよ!?充分ヒデーことされてんだろ!」
何を怒っているんだろう。だって、これらのことは全部……。
「相良くんが望んだことじゃないの?」
相良が動きを止めた。固い表情は青ざめている。
図星だったみたいだ。
しかし、相良はすぐに首を横に振った。
「おまえがムカつくから、ちょっといびられて嫌な気分でも味わえって思っただけだ。こんな指示してない」
それだって、充分悪意があるじゃん。
私は心の中だけで呟いた。でも、きっと彼には大きな差があると思っているのだろう。