こんぺいとう
そんな関係に動きがあったのは1941年の春の事。
いつも一緒に見ていた河原の桜の木の下で、文子と雄治の二人は座っていた。
いつものようにコンペイトウを食べながら…
すると突然雄治は呟いた。
「文子…僕と結婚してくれませんか?」
突然の事に固まる文子。
でも、長年思いを寄せていた雄治からのプロポーズ。
文子は嬉しくて、思わず涙を流しながら、
「はい。」
と頷いた。
雄治は嬉しそうに文子に微笑む。

幼なじみだった二人の関係は、この日から夫婦としての道を歩き出す。

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