甘い時 〜囚われた心〜
落ちたシーツで体を隠す。

目の前に立ったままの男を見上げた。

綺麗な顔が…
自分の唇を奪った唇が…
冷たく言い放った。

「お前は…俺が買った」


「か…った?」

「あの店でお前がこの1ヶ月働いた給料は100万。その10倍の値段でな。」

「1000…万…」

「そうだ…お前は俺の所有物だ」


目の前が真っ暗になる。

ペットショップの動物のように、売られ、買われたというのだ。

「私は…人間です…」

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