甘い時 〜囚われた心〜
「私…変に…なってるの……あなたの事が気になって…」

言葉を選んで言ってるのに、混乱して、思っていたことを、すべて言ってしまう。

「あなたが、いきなり、触れなくなったりするから…だから…」


焦っている雛子を見て、桜華は嬉しかった。

可愛いと思った。

キスをしたい。

抱き締めたい。


「俺に…触れてほしい?」

ビクリっとして、桜華を見上げる目が潤んでいる。

「俺は……今、雛子にキスしたい……雛子は?」

真っ赤になって下を向いた雛子は、意を決したように、桜華の胸に顔を埋めた。

スッポリと桜華に隠れる体を抱き締める。

体を離すと、優しく唇が重なった。
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