甘い時 〜囚われた心〜
今までにないほど、優しく触れる桜華…

登り詰めながら無意識にしがみついていた。

「雛…子…」

低い声が、甘く優しく囁く。

それだけで、心拍数は上がる。

「あぁ…ん…好…き…」

「えっ…?」

「えっ」

桜華だけでなく、雛子自身も自分の言葉にビックリした。

「雛子…?」

(私が桜華様を?好き?)

でも、会いたくなったり寂しくなったりドキドキしたり、考えれば考えるほど、好きだという答えにたどり着く。

初めての恋…

雛子にとって、初めての恋だった。

涙が流れる。

「なんで泣いてんだよ…」

その涙を優しく拭って微笑んだ。

「私…桜華様が…好きです…」

苦しかった。

自分は使用人で、体だけの繋がりで…

めんどくさいと言われてもおかしくない。

それでも伝えたかった。

「好きになってなんて言わないです…でも…側に…側に…」

ポロポロと涙を流し懇願する雛子を見て、堪らなく愛しかった。

ソッと口付ける。

「ずっと…お前だけが欲しかったんだ…」

雛子を見つめる瞳を細めた。

何度もキスをする。

キスの間に、何度も雛子を呼びながら…
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