無声な私。無表情の君。
自然と溢れる涙が頬を伝う。
涙なんて何時ぶりだろうか。
いや、今はそんな事どうでもいい。

ただ、この涙と共に今までの2人での思い出が全部消えたら良いなって。
そんな事しか思えなかった。

明日からどうすればいいんだろう。
学校、行きたくないな。
康介と会ったらどうしよう。
朝練……。
考えれば考えるほど思い出が蘇り、涙を出す。
その繰り返しだった。

心にボッカリ空いた穴。
埋めるものは何もなく、放置するしか無かった。

刹那、奇跡が起こる。

「……う、ひっく……こ…すけ……」

誰が聞いたであろうその声は

「こ、こぉすけ……う、こぅす、け…」

天からの贈り物

「こうすけぇ…康介!…う、ゔぅ…」

否、その名も吉川康介からの

「……ぅ…好きだよ、康介…」

最高の贈り物だった。

「………いま、までありがと……」

「……ぁ、いして、る」


< 102 / 150 >

この作品をシェア

pagetop