無声な私。無表情の君。
彼女は首をかしげている。どうやら忘れているらしい。

「覚えてないのか、手、差し伸べただろ。あんとき」

顔が固まってる。もしかして

「答えられない理由があるのか」

だとしたら相談してほしい。
少しでも力になりたい。
少しだけ真剣な顔になってみた。
けど、なんか、怯えてる?
フラフラしだしたし。

「大丈夫か?おい!」

支えようとした次の瞬間

バシッ

彼女に手を叩かれた。
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