無声な私。無表情の君。
とはいえ何を作ろうか。迷うな。しかも、好きな人に作るものだと余計迷う。

「好きな人にはねぇ、オムライスか肉じゃがよ♥」

じゃ、オムライスで。って

「なんだよ」

「え、あの子の事好きじゃないの?」

「勝手に考えとけ」

と言いつつチキンライスを作る準備をする。

「え、ほんとに作るの!? 」

「ダメか?」

「アンタって馬鹿ねぇ」

「姉ちゃんに言われたくねーよ」

「うわ、失礼」

このうるさいのにも慣れてる。口とは別に手を動かす。どちらにも対応する。

「何か手伝いましょーか?康介くん?」

「うるせー。風呂の準備してて」

「ちぇー」

諦めて風呂場へ向かった。俺の勝ちだな。
そっからは手際よく料理を進めた。

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