「お前は俺のモノ」【完結】
「美味しい」
「…ん」
口角だけ上げる彼に、更に嬉しくなった。
少しだけ、彼との距離が近付いた様な気がした。
「今日も出かけてくるから」
「あ、うん」
そんな一々報告しなくても、私は気にしないんだけどな。
彼の自由だし。
…まあ、私も家を出たいってのあるけど。
「行くな、って言ったら行くのやめるけど?」
「えっ!?」
吃驚して彼の方を見ると、想像以上に近くに顔があって後ろに後ずさる。
じっと私を見つめる彼の瞳。
グレーがかった瞳に見られると、ドキドキが止まらなくなる。