「お前は俺のモノ」【完結】
「大学、行くよな?」
「………」
小さく首を振る。
「何で?」
「……」
腰がじんじんとする。体全体がだるい。
それに、首元には彼の証がハッキリとある。
ファンデだって持ってないのに。
「…ああ、そっか。まだ足りない?」
そうやって、彼はまた微笑むと私の背中をツーっと指で撫でた。
びくっとすると同時に私はそれを拒む様に動くけど、彼の力には勝てない。
「逃げようとしても無駄。
大学に行かないなら、また始めるよ?」
「…行きます」
「うん、よろしい」
満足そうに微笑むと、私に洋服を渡してくれる。
「その洋服じゃ行けないでしょ。
買いに行くから」
「…家に取りに行きたいです」
「んー?無理。
だって、もう家には帰らせるつもりないし」
「携帯だって、そこにあるし。
大学の参考書も、全部家に…」
「帰りたい?」
「…はい」
含んだ笑いを見せながら、彼は私に尋ねてくる。
帰らせる事なんて、絶対しない癖に。