「お前は俺のモノ」【完結】
「…あのさ、そのパーカーって男物だよね?
そのブランド、元彼好きだったからよく知ってるんだ。
多恵、知らないでしょ?」
「………」
「言いにくい?」
「………」
陽子を信用してないわけじゃない。
話したい。
だけどさ。
自分が買われて、しかも、ペットだなんて。
そんなの、自分の口から言うだなんて惨めだよ。惨め過ぎるよ。
私は人間なのに。
「……陽子」
「うん。多恵、大丈夫?」
陽子が繋いでくれた手が、本当にあったかい。安心するよ。
それに、涙が更に溢れ出る。