離してなんかやるかよ。

にしても柚來とすげぇ久々に話した気がする。



あんなに避けてきたけどやっぱり俺はあいつのことが好きであいつと話したい。




だけどあいつは直谷が好きで直谷も柚來が好き―…



俺は2人を邪魔できない。



それに俺は柚來を嫌いにならないといけない―…



あいつは直谷が好きで俺は直谷には柚來と幸せになってほしいけど



柚來のことがやっぱりまだ好き。



柚來のことを嫌いにならないと俺は傷つくから。



嫌いにならないと辛いから。



俺は嫌いになろうと避け続けた。




避けたらあいつのこと忘れられる嫌いになれるって思ったけど全く嫌いになれなかった。




嫌いになるどころか好きって想いが強くなってきてるだけ。




俺はやっぱりあいつを嫌いになれなかった―…




避けてもやっぱり忘れられることも嫌いになることもできねぇ。





「颯っ!」



次の瞬間、同じクラスの少し派手めな女子が俺の腕にくっついてきた。



すげぇ近いんだけど?



こいつが柚來だったら誘ってんの?とか思うけどこいつだったら今すぐ離れてほしい―…


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