離してなんかやるかよ。
「あ~!柚來!」
自由の女神付近から満面の笑みで柚來に抱きつく女性。
この人雑誌で見たことある…
え、まさかこの人が柚來の…?
「はじめまして!神崎くんね?柚來のママです」
有名なデザイナーじゃん。
この人が柚來の母さん…すげぇ。
「パパは仕事で遅れてくるからドレスは舞踏会の会場に用意してるから…。神崎くんよろしくね」
俺は柚來の母さんが超有名なデザイナーで「はい」とぎこちなく言った。
そして舞踏会会場に行った。
会場に着くまで俺と柚來は柚來の母さんの話をひたすら聞いてた。
そして柚來の母さんに更衣室に案内され
「この中から選んでそこのスタッフのお姉さんにメイクしてもらったら会場に戻って。私はパパに電話してくるわ」
「は、はーい…」
にしても服の量やばいんだけど。
俺は適当に選んで柚來はピンク色のドレス選んだ。
「…ドレスなんか似合わないもん。あたしスリムじゃないから入らないもん~!」
もう俺のことは気にしてねぇみたいだな。
そして更衣室にはってるカーテンの向こうで着替えようと行く。
しかしカーテンを開こうとしたら柚來と手が触れた。
キュン…
俺達昨日ヤろうとしてたのにこんな些細なことで胸がときめいて焦る。
ってそうじゃなくて…
俺は手で顔を覆う。
熱写ったらわりぃからな。
「着替えよう…」