離してなんかやるかよ。
そして時は過ぎ…。
「なんで俺が…」
ピアノがある教室。
ここは音楽室。
そうなんです。
今、あたしは神崎と掃除しています。
神崎は文句言いながら黒板綺麗にしてるけど
さっきからずっと黒板を黒板消しで拭いてる気がする…。
そうあたしが神崎に注意すると神崎は舌打ちした。
そんなに掃除がめんどくさいか〜。
まあわからないこともないが。
あたしも今掃除する気が萎えてきたところなんだよ。
「よし!神崎ホウキやってね」
あたしは神崎にホウキを渡す。
「はぁ?」
「放課後クレープ買ってやるから」
「まじで!?」
そう神崎に言われてあたしは頷く。
「やったね〜」
喜ぶ神崎をおいてあたしは音楽室のピアノの椅子に座ってピアノを弾いてみる。
「おい。さぼんなよ」
すると神崎がホウキを置いてあたしのとこへ来た。