甘さと痛み

子供らしさを失った子供ほど、
悲しいものはない。
保護施設にいる時に、担当の方に言われたこの言葉は心の中から消えない。




わたしは片親で、お母さんに愛された記憶が無い

だから男に依存して

甘えたかった

すごく甘えたかった

けれどそんな人もいない

怖くて近寄れない。

だけど、とあるビジュアル系バンドのベーシストに出会い

お金は必要以上に必要だった

労力を売る
体力を削られ
体を売り
暴れまくり体は痣だらけ
劣等感も感じなくなった頃には
精神も削り落とされてた


でも自分の全部をお金に換えて

そのベーシストに会いに行ってた

その人に会える“自分“が居るなら“自分“はいらなかった

“自分“は、“自分“じゃない

そう思ってたんだろうな。

自分=あの人の為にあるゴミクズ
だと思っていた。

だって人のために生きてた

そんな自分だから

そうやって自分の価値観を作ってた
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