暇だから、ゲーム好きなイケメンを殴りに行こう!
見つけた背中に向かって飛び、拳を振り上げる。怒りを込めた拳が鰻塚の後頭部に直撃する…そう思ったが、拳は昨日同様、大きく空振りした。


「えっ」


空振りなんかする筈がない。気配は完全に消したし、そもそも運動のできない鰻塚が私の攻撃を避けられるわけがない。わけがわからず地団駄踏もうとしたが、足は地面に付かず、 また空振った。


おかしい。そう思い、地面を見ると…




私の足は宙に浮いていた。

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