暇だから、ゲーム好きなイケメンを殴りに行こう!
「ぎゃああ?!」
「おはよー、美東ちゃん」
後ろから声がし、振り返ると斉藤がいた。そこで始めて、私が斉藤に持ち上げられていたことに気づく。思わず、変態離せ!と叫んだが、いつものニヤニヤ余裕顔を崩す気配はない。
「うわっ、心愛ちゃん、どーしたん?てか、斉藤も何やっとんの…」
私の声に気づき、振り返った鰻塚が顔を顰めた。確かに朝っぱらから斉藤に持ち上げられている私の図…なんて笑えないな。私が不満を言う前に斉藤は私の口を塞いだ。
「美東ちゃんがうなぎ君のこと殴ろうとしてたから、止めたんだ」
「ほんまか?!うわぁ、心愛ちゃん、昨日の実行するとか、信じられへん。斉藤、ありがとな。でも、そろそろ心愛ちゃん降ろしたりな」
「いや、また攻撃するかもしれないし、教室までこのまま連れて行くよ」
「なら俺が連れてくわ」
キラリと光った赤縁眼鏡を見た瞬間、顔が真っ青になる。ダメだ、それは絶対ダメだ!
「攻撃とか絶対しないから!私、一人で行く!」
「えー、なんでー?そんなに俺が嫌いか?」
「嫌いだよバーカ!」
「……斉藤、やっぱ俺が連れて行くわ」
「ごめんなさい鰻塚君大好きイケメン素敵です」
精一杯の褒め言葉と満面の笑みに、鰻塚はうーん、どうしよかー?と悩む素振りを見せる。あぁ、イヤだ。鰻塚に抱きかかえられるとか、良い事が怒るわけがない!
「そーんなに言われたらしゃーないな。じゃ、斉藤、後は頼んだで」
「うん」
あれだけ粘った後とは思えないほど、あっさりと去っていく鰻塚を見て、ホッと大きなため息をつく。よかった、危機は免れたようだ…
「よかったねぇ、美東ちゃん」
「あぁ、本当によかった…」
「じゃあこのまま学校、行こっか」
「おはよー、美東ちゃん」
後ろから声がし、振り返ると斉藤がいた。そこで始めて、私が斉藤に持ち上げられていたことに気づく。思わず、変態離せ!と叫んだが、いつものニヤニヤ余裕顔を崩す気配はない。
「うわっ、心愛ちゃん、どーしたん?てか、斉藤も何やっとんの…」
私の声に気づき、振り返った鰻塚が顔を顰めた。確かに朝っぱらから斉藤に持ち上げられている私の図…なんて笑えないな。私が不満を言う前に斉藤は私の口を塞いだ。
「美東ちゃんがうなぎ君のこと殴ろうとしてたから、止めたんだ」
「ほんまか?!うわぁ、心愛ちゃん、昨日の実行するとか、信じられへん。斉藤、ありがとな。でも、そろそろ心愛ちゃん降ろしたりな」
「いや、また攻撃するかもしれないし、教室までこのまま連れて行くよ」
「なら俺が連れてくわ」
キラリと光った赤縁眼鏡を見た瞬間、顔が真っ青になる。ダメだ、それは絶対ダメだ!
「攻撃とか絶対しないから!私、一人で行く!」
「えー、なんでー?そんなに俺が嫌いか?」
「嫌いだよバーカ!」
「……斉藤、やっぱ俺が連れて行くわ」
「ごめんなさい鰻塚君大好きイケメン素敵です」
精一杯の褒め言葉と満面の笑みに、鰻塚はうーん、どうしよかー?と悩む素振りを見せる。あぁ、イヤだ。鰻塚に抱きかかえられるとか、良い事が怒るわけがない!
「そーんなに言われたらしゃーないな。じゃ、斉藤、後は頼んだで」
「うん」
あれだけ粘った後とは思えないほど、あっさりと去っていく鰻塚を見て、ホッと大きなため息をつく。よかった、危機は免れたようだ…
「よかったねぇ、美東ちゃん」
「あぁ、本当によかった…」
「じゃあこのまま学校、行こっか」