あと少しだけ。
そして、瑞希の誕生日の日。


瑞希がワクワクしながら待ってるだろう。

そう思い、早めに仕事を片付けて社員たちには今日は早くあがらせてもらう連絡をした。

なにかあったら秘書の神岡(カミオカ)に伝えてくれ、と頼んで。


いざ帰るぞ。となった時に、ハプニングはおきた。

「社長っっ!!!!」

俺はなんとなく嫌な予感がした。
なぜなら、俺のことを呼んだやつの顔が真っ青だったからだ。

「…なんだ。」

「実は、岡崎コーポレーション様が取引きをやめる。と言い出しまして…」

「なんだと?!!!!」

岡崎コーポレーションとは、俺たちの大切な接待相手。

今日、ようやく取引にOKがでたのに…

なぜだ?!!!

「どうしてそうなった。」

あくまでも冷静に返す。
俺が慌てたら、社員全員が慌てる。

「あの、新人の真部(マナベ)ってやつが、
岡崎コーポレーション様の社長に珈琲を
誤まってかけてしまったらしく…。」


真部、真部…………。あいつか………。

「本人、すごく謝ったらしいんですけども、社長がとてもご立腹になってしまったらしく………」


そりゃあそうだろう。俺もキレる。


「それで、岡崎社長は今どこに?」

「今は待合室にいらっしゃいます。」

「ちっ………行くぞ!真部は?」

「号泣しながら社長を待っています。」

反省はしてるみたいだな。
だが、それで契約を切られたらこっちが
困る。

もしものことがあったらクビだな。


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