あと少しだけ。
哲が私を見つけて近づいてくる。

なんのために来たのかわからない。


わたしはポカーンとしていた。

すると、私の視界が暗くなった。

「瑞希っ!!瑞希、瑞希、瑞希!」

ああ、私、抱きしめられてるのね。
なんで?


「瑞希、今までごめん……」

「何がごめんなの?」

「今まで、仕事のストレスをずっと瑞希に当ててた。
せっかくフレンチトースト作ってくれたのに、その日寝坊して少ししか食えなかったし…。
置き手紙は寝ぼけてて、俺の名刺かと思ったんだ。

おかえり、とか言ってくれても照れ臭くて返事しなくてごめん。

お弁当も同じ理由。照れ臭かったんだ。

今まで、本当に本当にごめんな。

あと………………







誕生日、おめでとう。」
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