冷徹執事様はCEO!?
「日程は?」
『来週の土曜日だ』
「随分急ね」
しかし、ばっちり予定はない。
「田中も一緒に来てくれるなら…行く」
チラリと隣で控えている田中の方に視線を向けると、目を大きく見開き驚愕の表情を浮かべている。
きっと嫌なのだろう。
だけど無視した。
『そうか!』父の声があからさまに明るくなった。
『郁男君も喜ぶ』
「50周年を迎えるのって、郁男おじさんの会社だったの?!」
『ああ、そうだよ』
郁男おじさんとは父の学生時代からの旧友である。
老舗アパレルメーカーの社長さんで、いつもお洒落でイカしたおじさまだ。
子どもがいなかったので、館に訪れては小さかった私たち四兄弟とよく一緒に遊んでくれていた。
「なんで郁男おじさんだって教えてくれなかったの?!絶対いくわよ!」
『人によって出席するか決めるのも如何なものかと思ってな』
出席で回答してよかったと改めて思う。
『燁子がサプライズでお祝いに行けば郁男もきっと喜ぶだろう』
「はい!」
私はにっこり微笑んだ。
『来週の土曜日だ』
「随分急ね」
しかし、ばっちり予定はない。
「田中も一緒に来てくれるなら…行く」
チラリと隣で控えている田中の方に視線を向けると、目を大きく見開き驚愕の表情を浮かべている。
きっと嫌なのだろう。
だけど無視した。
『そうか!』父の声があからさまに明るくなった。
『郁男君も喜ぶ』
「50周年を迎えるのって、郁男おじさんの会社だったの?!」
『ああ、そうだよ』
郁男おじさんとは父の学生時代からの旧友である。
老舗アパレルメーカーの社長さんで、いつもお洒落でイカしたおじさまだ。
子どもがいなかったので、館に訪れては小さかった私たち四兄弟とよく一緒に遊んでくれていた。
「なんで郁男おじさんだって教えてくれなかったの?!絶対いくわよ!」
『人によって出席するか決めるのも如何なものかと思ってな』
出席で回答してよかったと改めて思う。
『燁子がサプライズでお祝いに行けば郁男もきっと喜ぶだろう』
「はい!」
私はにっこり微笑んだ。