冷徹執事様はCEO!?
黒のドレスに似合うシルバーの靴まで買ってもらい、私はすっかりご機嫌になりデパートを歩く。

田中はデッカい紙袋を下げて、後ろからノロノロとついて来た。

「田中、スタバに寄っていきましょう」

私は田中に腕を絡ませて、ご機嫌な笑みを浮かべた。

「マンゴーフラペチーノ…飲みたいです」

「奢ってあげる」

「やった」と田中が小さく呟いたので私はクスクス笑った。

「葛城先輩!」

不意に声を掛けられて、振り向く。

若い女性が手を振りながら近づいて来た。

「亜梨沙…?」

「お久しぶりです」

ぺこりと頭を下げると、ふんわりと巻かれた茶色い髪がさらりと揺れた。
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