冷徹執事様はCEO!?
「亜梨沙もお買い物?」

「ええ、ベビー用品をちょっと」

鞄に付けたマタニティーマークをチラリと見せる。

「あら!いつの間にあなた結婚してたの?!」

「違うんです。順番がちょっと逆になっちゃって」

亜梨沙はほんのり紅く頬を染める。悔しいが、恥じらう姿がまた愛らしい。

「所謂おめでた婚ってやつ?」

亜梨沙はこっくり頷いた。

昔から計算高い女だったので、順序は逆、といいつつも、寧ろ予定通りだったに違いない。

妊娠を逆手に取って男に結婚を踏みきらせた、まあ、そんなところだろう。

しかし、そんな事はお首にも出さずに私は笑みを浮かべる。

「式は挙げるの?」

「今は彼の方が忙しいみたいで、赤ちゃんを産んで、落ち着いたら挙げようかと思ってます」

「今は身体が大事な時だしね」

「ありがとうございます。式を挙げる時は葛城先輩も招待していいですか」

「もちろんよ。楽しみにしているわ」

「ありがとうございます。葛城先輩って本当に優しいんですね」

亜梨沙は可憐な笑みを浮かべた。
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