冷徹執事様はCEO!?
「私達は、いつから従兄弟になったんでしょうか」

田中はマンゴーフラペチーノをストローで飲む。

歩き疲れたので、デパートの入口に面したスターバックスのテラス席で田中とお茶することにした。

「親戚みたいなもんじゃん。一緒に住んでるし」

「血は繋がっていません」

「まあ、そうなんだけど」

私はキャラメルマキアートを一口飲む。

「執事と一緒って言ったら、実家に戻ってる事がバレるじゃない。亜梨沙はここぞとばかりに詮索してくるわよ」

「亜梨沙、とはさっきの妊婦さんですか?」

「そそ。高校と大学時代の後輩なんだ。綺麗な顔してるけど、腹の中は真っ黒よー」

私は眉根を寄せる。

「ほほう。美人は妬まれるものですね」

「妬む?私が?冗談じゃないわ」

私はフンと鼻で笑った。

「妬んでるのは向こうの方よ。葛城家に産まれたってだけの私に、妙な対抗心燃やして来てね。持ち物や髪型を真似されたり、想いを寄せてた彼を横取りされたり、ホントいい迷惑だったわ」

「どうして燁子様に?」

「こっちが聞きたいくらいよ。ま、昔は父親の権力を鼻に掛けてたとこもあったから、それが気に入らなかったんじゃない?」

「そんなもんですか」田中はどうでもよさそうに相槌を打った。
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