冷徹執事様はCEO!?
「な、なんか迷惑掛けて申し訳ないわね」

このいたたまれない事態に私は思わず詫びをいれる。

「旦那様には昔から色々と世話になっているので」

迷惑だ、という点について、やっぱり田中は否定しない。

しかしパパと昔から付き合いがあったとは意外だった。

「でも… 田中はさ、それでいいの?」

「燁子さまと結婚すれば、葛城商事からの投資が確約されるので、願ってもない話しです」

「…そっか」

葛城商事と業務提携すればepicは、巨額の資金と海外進出へのコネクションを得ることが出来る。

「生活には不自由させませんし、一緒にいれば其れなりに情も湧くでしょう。燁子さまにも悪い話ではないと思いますよ」

確かに悪い話しじゃない。

パパは悩みの種が解消されて、田中の会社も大きな後ろ盾の得られる。

私も安定した生活を手に入れる。

まさにwin-winの関係。

だけど…だけど…
< 158 / 277 >

この作品をシェア

pagetop