冷徹執事様はCEO!?
「燁子ちゃん?」

私はブンブンと首を横に振った。

「これ」お兄さんに青い封筒を差し出す。

「…メルアド?」

「違います!」私は真っ赤になって否定する。

「さっきのお金です」

「ああ、いいのに」

「駄目です。受け取って下さい」

「じゃあ、連絡先教えてよ。そしたら受け取る」

お兄さんはニッコリ笑って私の顔を覗きこんだ。

「え…」初心だった私は固まってしまう。

「しかし、お嬢様でも1人でラーメン屋とか入るんだね」

お兄さんは想い出したようにクスクスと笑う。

私は恥ずかしくてカッと顔が熱くなる。

この時は赤くなって俯き、お金の入った封筒を押しつけて逃げ帰ることしか出来なかった。
< 186 / 277 >

この作品をシェア

pagetop