冷徹執事様はCEO!?
「そうだな、そろそろ本題に入るか」


小さく咳払いして、匠ちゃんはソファーに座りなおした。

目元から笑みは消え、葛城商事常務執行役員としての顔を覗かせる。

思わず背筋をピンと伸ばしてしまった。

「稜、管理人の契約については解雇だ」

匠ちゃんは突然の解雇通知を言い渡した。

私と田中は「ええ?!」っと声を上げる。

「そんな、横暴だ。仕事ぶりについては何の落ち度もなかった」田中は遺憾の意を唱えた。

田中はこんな抗議するほど管理人の仕事が好きだったのか。お金持ってるくせに物好きだな、と思う。

「業務上の総合的判断、だ。日割りで給与は振り込む。荷物は人をやるから葛城の家にはもう戻るな」

田中の抗議も匠ちゃんはバッサリ切り捨てた。

「燁子、お前は実家に戻れ。航生だって迷惑だろ」

「… わかった」私はこっくり頷いた。
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