冷徹執事様はCEO!?
「ちょっと!何サボってんだよ!」

私を現実に引き戻したのは喧しいオカマのわめき声だった。

「ああ、ごめん…寝ちゃった」

私は涎を手の甲で拭いながら、ムックリと起き上がる。

「ずっと戻って来ないから心配して探しに来たんだからね!」

ユウキは目をギュっと細めて私を睨んだ。

「今何時?」

「もう12:30。昼食の前にこの部屋掃除しちゃおう」

「この部屋は、掃除しないで」

「はあ?駄目でしょう!大掃除なんだから!」ユウキは眉を吊り上げていう。

「私の嫌がることをしないで!」頑として引かずに言い返した。

私が強く物を言う事は殆どないので、ユウキは目をパチクリさせている。

「解りましたよ、お嬢様」諦めたように肩を竦めて言う。

ユウキに八つ当たりするなんて最低だ。私はバツの悪さに項垂れる。

「じゃ、先にお昼にしよう。いじけてないで下に行くよ」

ユウキは気を使って明るく話し掛けてくれる。

「ありがとう」

私はベットからピョンと飛び降りてユウキに腕を絡めた。

「お昼なに?お腹ペコペコ」

「ゴロゴロしてたくせに」

ユウキは呆れた、というように目をぐるりと回した。
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