冷徹執事様はCEO!?
フルーツパンケーキと紅茶、それにトマトとモッツァレラチーズのサラダが食卓に並ぶ。

約束通りにパンケーキを作ってくれた。

「いただきまーす」私は念願だったパンケーキを大口で食べる。

「やっぱり、パンケーキは田中が一番ね」私が満面の笑みで言うと、田中はピクリと片眉を上げる。

「パンケーキは?『は』って何だ?『は』って」

ユウキも料理が上手いんだ、コレがまた。特に和食は絶品。

でもそれを言うとヘソを曲げて面倒なのでさっさと話題を変える。

「今日初詣でも行く?」

「年明け早々あんな人混みの中に行こうだなんて正気か?この寒空の下、お参りの為に何時間も並んでいたら一年の平安を祈願するどころか新年早々体調を崩すのオチだ」

コレだけ元気なら田中は大丈夫だと思うけど。

「じゃあ、買い物とか?初売りやってるんじゃない?」

田中は小馬鹿にしたように鼻で笑う。

「ナンセンスだな。人混みでごった返し、試着もままならない上、売れ残った商品しか値下がりになっていない初売りとやらに行く位なら俺は定価で買う」

私は諦めたように、ため息を着いてパンケーキを一口食べる。

「私と二人で過ごしたいなら素直にそう言えば?」

田中は黙り込み、人差し指で眼鏡をくいっと上げた。

図星のようだ。
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