冷徹執事様はCEO!?
「なによ、オセロでもする気?」

「2人っきりで出来るもっと楽しい事だよ」

田中は顔の見える位置まで身体を引き離すと、長い指でサラリと私の髪を梳く。

「楽しい事ってなあに?」

私が訝しげな視線を向けると「何だと思う?」と言って、田中はクスリと妖艶な笑みを浮かべた。

「そうね、テレビゲーム?」

「それよりも興奮する」

田中は眼鏡を外して、テーブルの上に置いた。

な、なんの準備だ?

私は思わず身構える。

「じゃあ、チェス?」

「それよりも感覚が研ぎ澄まされる」美しい顔が間近に迫ってくる。

瞳を見つめられると金縛りにあったように身体が動かなくなる。

「とりあえず、やってみよう」

返事をする前に、田中は私の肩を抱き寄せると強引に唇を押し付けて来た。

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