鳥籠の姫
私は窓の隙間、鉄格子の隙間から自身の腕を抜きながら、【彼が望むであろう】答えを答える
その手の中にはあの鳥の羽を握り締めながら……
「……私は、私は例え翼があったとしても、どこへもいけはしないわ…。」
「へぇ…、どうして?君には自由な翼があるんだろ?なら君は、自由にどこへでも行けるじゃないか…」
彼の掌は上下に私の首筋を往き来する
その行為に彼に慣らされ続けた私の体は反応し火を灯し始める。