鳥籠の姫
片方で喉を首筋を撫で、もう片方の掌で腰、太股、内腿を撫で始めた。
「ん…っ」
「俺を置いて自由に好きなところへ行けばいいだろ…?」
鼻から息が抜け体が彼の行為にますます反応する。
彼は私の良いところを隅々まで知り尽くしている。
どうして、そんな自虐的で後ろ向きな事しか言わないの?
「はあ…っそんなの、無理よ…」
「どうして?」
「だって…私は…、例え自由な翼を持っていたとしても、きっと私は、また貴女に捕まってしまうから……」
「…………」
彼の動きが止まる。
チラリと顔を除きこむと、彼は何故か切なそうな、悲しそうな顔をしていた。