鳥籠の姫
 





    私は彼に依存している。




彼は私に「君の重荷は全て背負うから、俺と来てくれ」と言ってくれた。

だから私は彼に甘えて、寄り掛かっている

『いじめ』を受け引きこもりだった私には幼馴染みの彼が唯一の存在であり、その言葉がとても有り難く救いだった。



だから私は、彼から離れられない…



幼い頃から好きだったのもあるから、迷いはなかった。

彼に抱かれるのは…

寧ろ嬉しかった。

涙が溢れた。

私でいいのかとも思った。


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