君色〜キミイロ〜


「嫌…じゃない…です…」


って何言ってんのよ私!!


はっとして口をおさえたのも遅くて……


橘さんはさらにニヤリと笑う。


「なになに?…莉緒ちゃんもうハマっちゃった?」


ってまた耳元で囁いたかと思うと首筋に唇を合わせた。


や…やめて〜〜!!


「莉緒ちゃん,可愛い♪」


って満面の笑みで私をさっきよりも強く抱きしめた。


お兄さん橘さんはどこにいったのやら…(笑)


そして…


「卒業フェスティバル終わったら海辺のコテージ泊まろうね♪」


「はいっ!?」



といきなりの宣言。


またこの笑顔が恨めないよな〜


なんて思って橘さんを優しく見つめ返した。


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