イケメン先生は危険男子でした!?
こんな場所でも悠真との差を実感しながら、あたしは悠真にピタリとくっついて店の中を歩いた。


普段こんな所へ姿を見せないあたしたちが珍しいのか、周囲の視線を嫌というほどに感じる。


こんな場所早く出て行きたい。


そう思うが、今日の目的は山口という子を陥れた犯人を見つけることだ。


見つけるまでここを出て行くことはできない。


と言っても、あたしは犯人の目星なんてわかるはずもなく、ただ悠真に付いて行くだけだけど……。


そんな事を考えて歩いていると、悠真がふいに立ち止まった。


見てみると目の前に【関係者以外立ち入り禁止】と書かれたプレートが下がっているドアがあった。


そのドアは焦げ茶色の木製のドアだ。


「こんなところで立ち止まってどうしたの?」


そう聞くと、悠真は迷わずそのドアノブに手をかけた。


「中へ入る」


「へ!?」


ここ、【関係者以外立ち入り禁止】って書いてあるよ1?


オロオロしているあたしの手を引き、悠真はドアの中へ足を進める。


あたしも恐る恐る入ってみると……そこにはコンクリート塀の狭い通路になっていた。
< 190 / 309 >

この作品をシェア

pagetop