イケメン先生は危険男子でした!?
それはお店の外の階段と同じような場所で、ヒヤリとした空気が体を包み込んだ。


「ど、どこに行くの?」


「奥のスタッフルームだ」


「スタッフルーム……?」


なんでそんな所に行くんだろう?


あたしにはわけがわからなくて、首をかしげるばかり。


もしかして、犯人はここの従業員ってこと?


こんな違法なお店で働いているんだから、もっと悪いことしていてもおかしくないかも。


そして通路の一番奥まで来ると【スタッフルーム】と書かれているドアが現れた。


悠真が足を止めあたしから手を離す。


その顔にはすでに怒りが滲んでいて、目がつり上がっているのがわかった。


あたしはそんな悠真に思わず数歩後ずさりをする。


そして、悠真は何も言わずそのドアを開けたんだ……。
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