イケメン先生は危険男子でした!?
隣に座っているのは毎日学校で顔を合わせている先生なのに、妙に緊張してしまって手に汗がにじむ。


「お前、やっぱり先に帰るか?」


そんなあたしに気が付いて、悠真がそう言って来た。


「い……いや!」


ブンブンと首を左右に振ってそう言う。


このまま悠真を残して帰るなんて嫌だ。


なにか、すごく嫌な予感もするし。


「そうか。でも、これからが本番なんだぞ」


悠真がそう言い、あたしの手を握る。


悠真の手のひらは乾いていて、ちっとも緊張している様子ではなかった。


「……わかってる」


そう返事をすると、悠真は諦めたようにため息をはきだした。


その時、従業員入り口がガチャッと音を立てて開いたのだ。


あたしはハッとして視線をそちらへ向ける。
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