イケメン先生は危険男子でした!?
悠真が右手に拳を作るのが見える。


それと同時にあたしは体を動かしていた。


こんな場面で動けるなんて、自分でも信じられない。


でも、体は勝手に動き悠真へ向かって進んでいたんだ。


「あいにく、俺の仲間は犬や猫じゃないんだよ!」


そう怒鳴る悠真。


握られた拳が空を切る。


「やめて!!」


その拳が相手の顔に当たる寸前。


あたしは悠真に抱き着いてそれを止めていた。


ギュっと目を閉じて懸命に悠真の動きを阻止する。


あたしの力なんて、悠真にとってはどうってことないだろう。


すぐに振り払われてしまうと思っていた。


でも……。


いつまでたっても悠真に振り払われることがなくて、あたしはそっと目を開けてみた。


「詩……」


そこには拳を下ろした悠真と、少し驚いた表情を浮かべている相手がいた。


「ぼ……暴力は……よくないよ」
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