イケメン先生は危険男子でした!?
☆☆☆

帰りの車の中、栄子ちゃんの切ない涙を思い出すと少しだけ胸が痛んだ。


でも、噂で聞いていたほど悪い子でも危険な子でもなくて、ホッと胸をなで下ろす。


栄子ちゃんも、ただ先生が好きなだけだったんだよね。


あたしと一緒で必死なだけだったんだよね。


「詩、大丈夫か?」


黙り込んでいるあたしを心配して先生が手を握りってくる。


「大丈夫だよ」


あたしはそう返事をする。


「なぁ詩。俺たちまだ問題があると思うんだけど」


「へ? 問題?」


あたしは首を傾げて先生を見る。


先生のちゃんとした気持ちもわかったし、栄子ちゃんも素直に先生から離れて行った。


あたしの両親は先生の実家を信頼しているから、今回もそんなに怒られないだろうし……。


まだ問題ってなにかあったっけ?


「俺たち、生徒と教師だろ? 付き合うの禁止」


「……あっ!!」
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