イケメン先生は危険男子でした!?
どうしよう。


あたしがカンナに2人を悪者に仕立て上げた話をしていると、勘違いされているかもしれない。


「勝手なことしてごめんね? でも、見ていられなくて……」


本当に申し訳なさそうにそう言うかんな。


あたしは慌てて左右に首をふって「だ、大丈夫だって!」と、カンナの肩をたたいた。


「きっと大した話じゃないだろうし。カンナは先に帰ってて?」


「いいの?」


「うん。全然平気!」


あたしはそう言い、無意味に力コブを作ってみせたのだった。
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