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そんな彼女にも積極的に話しかける者はいた。
それは決まって同じ人で、彼女たちの間にはおそらくその人と彼女は親友なのだろうと思わせる柔らかな雰囲気が漂っていた。
しかしそんな2人の様子を見かける回数も、日を重ねる度に減っていった。
今まで彼女に話しかけていた親友らしき女子生徒は、彼女以外の別の女子生徒とよく行動するようになったのだ。
残された彼女も自分なりに新たな友人を作ろうと努めていたけれど、少年が見る限りその努力はほとんど報われなかったようだった。