俺様社長に捕らわれて
「いらっしゃいませ。藤堂様ですね?こちらへどうぞ」
お店に入ると直ぐに案内され、手際良くセットされたのであった。
ドレスに着替え終わると、美優は自分の姿に驚きを隠せないでいた。
「………」
「いかがですか?」
「…ありがとうございます。自分じゃないみたいです…」
「そう言って頂けて、私どもも嬉しいです。さぁ、外にお迎えの車が来ていますので…」
「あ…はい…。でも…」
「お代なら、もう事前に頂いていますので大丈夫ですよ」
「そうですか。…本当にありがとうございました」
「いえ、またのご来店をお待ちしてます」
美優は荷物を持つと、お店の前に止まっていた車に乗り込んだ。