その光を、追いかけて。
「梓ちゃん?」
「仁葉、泣いていたの……?」
どうしたの? と首を傾げてみれば、そんな質問。
もしかして目元が腫れちゃってるのかな。
まぁ確かに、あれだけ泣いちゃったら腫れもするよね。
うう、なんだか気になってきた。
頬が乾いた涙でぱりぱりだし、絶対不細工な顔になってるよ……。
「え、えへへ」と笑って誤魔化そうとした仁葉を見て、梓ちゃんがくるりを後ろを振り返る。
そして、
「仁葉のこと泣かしてんじゃないわよクズがぁああっ!」
投げつけた梓ちゃんのスクールバッグが、思いっきり輝くんの顔にクリーンヒットした。