地図に無いパン屋
朝食を終えて、いつもより早めの出発。
昨日見つけたパン屋へ足を向けた。
道中で色んな事を考えてた。
名前聞いて、昼飯用にパン買って、、それから色んな事を聞きたい。
色んな事…ってなんだろうな……。
そんな事を考えながら歩いてると、あっという間に昨日のパン屋に着いた。
昨日と変わらない。
当たり前だけど…
俺は窓から見える店内を軽く見てから、ドアに手を掛けた。
誰もいない。
また奥で準備でもしてんのかな?
営業時間だよな?
気になる事は沢山あったけど、とりあえず店内を見て回り昼飯のパンを探した。
暫くすると奥から昨日と同じ足音が聞こえてきた。
一気に緊張が全身を走る。
「あ、昨日の男の子。また来てくれたのね、ありがとう」
覚えてくれてた。
相変わらずの可愛らしい笑顔で彼女は俺にそう言うと、両手いっぱいのパンを並べ始めた。
『あの、今日は昼飯にパン欲しくて来たんですけどオススメありますか?』
ドキドキしながら聞いた。
彼女は持っていたパンをレジ横に置いてから俺に向き直り、ニコりと微笑んだ。
「そうだったのね。嬉しい。昨日のパンもオススメだけど、どんなパンが好きか聞けたらもっと良いものを紹介出来るかも知れないわ」
『えっと…どんなパンも好きなんですけど、ボリュームあるのがいいです。ガッコ疲れるし、腹持ちいいのとかがあれば……』
正直何でも良かった。
彼女に勧めてもらえるなら何でも。
「わかったわ。それなら…」
彼女は左手にトング、右手にトレイを持ちながら陳列台を見渡し2~3個チョイスして俺に持って来てくれた。
『どれも美味しそうですね。なんのパンなんですか?』
なんのパンでも良かったけど、話したくて普段は聞かない様な事を聞いてみた。
「ありがとう。この左側のはエンパナーダっいうパンなの。色んな食材やソースをパン生地で包んで焼いたものなのよ。真ん中のはピロシキ。焼いて作るのが一般的だけど、ウチのは揚げて作ってるの。最後は私特製のコロッケを挟んだサンドイッチ。これが一番のオススメですよー。」
パンを説明してくれる彼女はとても嬉しそうだった。
なんて言うか、パンがホント好きなんだなって感じられた。
『色んなパンがあるんですね、知らなかったです。全部美味しそうだし3つとも下さいっ』
俺は迷う事も無く、3つとも購入する事にした。
「ありがとうございます。こんなに食べてもらえるなんて私は幸せ者ですね」
彼女はニコニコしながら、パンを袋に詰めてくれた。
俺は彼女が詰めてくれたパンを受け取り、代金を支払った。
『ありがとうございます、美味しく頂きます』
彼女は微笑みながら出入口のドアを開けてくれた。
「気に入ってくれたら、また来てね。いつでも美味しいパン達とお待ちしておりますから」
俺は嬉しくて、本来聞きたかった名前とかその他の事とかどうでも良くなってた。
『また必ず来ます!』
俺は見送ってくれる彼女を背中に感じながら、学校へと向かった。
昨日見つけたパン屋へ足を向けた。
道中で色んな事を考えてた。
名前聞いて、昼飯用にパン買って、、それから色んな事を聞きたい。
色んな事…ってなんだろうな……。
そんな事を考えながら歩いてると、あっという間に昨日のパン屋に着いた。
昨日と変わらない。
当たり前だけど…
俺は窓から見える店内を軽く見てから、ドアに手を掛けた。
誰もいない。
また奥で準備でもしてんのかな?
営業時間だよな?
気になる事は沢山あったけど、とりあえず店内を見て回り昼飯のパンを探した。
暫くすると奥から昨日と同じ足音が聞こえてきた。
一気に緊張が全身を走る。
「あ、昨日の男の子。また来てくれたのね、ありがとう」
覚えてくれてた。
相変わらずの可愛らしい笑顔で彼女は俺にそう言うと、両手いっぱいのパンを並べ始めた。
『あの、今日は昼飯にパン欲しくて来たんですけどオススメありますか?』
ドキドキしながら聞いた。
彼女は持っていたパンをレジ横に置いてから俺に向き直り、ニコりと微笑んだ。
「そうだったのね。嬉しい。昨日のパンもオススメだけど、どんなパンが好きか聞けたらもっと良いものを紹介出来るかも知れないわ」
『えっと…どんなパンも好きなんですけど、ボリュームあるのがいいです。ガッコ疲れるし、腹持ちいいのとかがあれば……』
正直何でも良かった。
彼女に勧めてもらえるなら何でも。
「わかったわ。それなら…」
彼女は左手にトング、右手にトレイを持ちながら陳列台を見渡し2~3個チョイスして俺に持って来てくれた。
『どれも美味しそうですね。なんのパンなんですか?』
なんのパンでも良かったけど、話したくて普段は聞かない様な事を聞いてみた。
「ありがとう。この左側のはエンパナーダっいうパンなの。色んな食材やソースをパン生地で包んで焼いたものなのよ。真ん中のはピロシキ。焼いて作るのが一般的だけど、ウチのは揚げて作ってるの。最後は私特製のコロッケを挟んだサンドイッチ。これが一番のオススメですよー。」
パンを説明してくれる彼女はとても嬉しそうだった。
なんて言うか、パンがホント好きなんだなって感じられた。
『色んなパンがあるんですね、知らなかったです。全部美味しそうだし3つとも下さいっ』
俺は迷う事も無く、3つとも購入する事にした。
「ありがとうございます。こんなに食べてもらえるなんて私は幸せ者ですね」
彼女はニコニコしながら、パンを袋に詰めてくれた。
俺は彼女が詰めてくれたパンを受け取り、代金を支払った。
『ありがとうございます、美味しく頂きます』
彼女は微笑みながら出入口のドアを開けてくれた。
「気に入ってくれたら、また来てね。いつでも美味しいパン達とお待ちしておりますから」
俺は嬉しくて、本来聞きたかった名前とかその他の事とかどうでも良くなってた。
『また必ず来ます!』
俺は見送ってくれる彼女を背中に感じながら、学校へと向かった。